今さら聞けない測量機のあれこれ セオドライト編
特定測量機器には、用途や必要とする精度に応じて使い分けができるように多くの種類があります。
「こんな時には、どのような機種を使えばいいのかな?」「この機種で、本当に大丈夫かな?」の疑問解決と機種選定のヒントになります。
「こんな時には、どのような機種を使えばいいのかな?」「この機種で、本当に大丈夫かな?」の疑問解決と機種選定のヒントになります。
弊社では、「お客様のどういった機材を使えばいいの?」に迅速かつ的確にお応え致します。
セオドライト(トランシット)
<何をする測量機 ?>
目標物をレンズで視準して、水平方向と垂直方向への回転させることにより、基準からの水平角度と鉛直角度を測定できます。
建築・土木分野にて、通り出し、カネ振り、水平出し、勾配設定、鉛直方向の倒れの測定等に幅広く用いられます。
現在は、デジタル表示タイプのセオドライトが主に使用されています。
<セオドライトの種類と特徴は?>
- ● 光学セオドライト
特殊なデジタルマイクロメーター機構を内蔵しており、レンズを覗きながら測角値の数字を読み取ることができます。
測定値がすべて数字で表示されるので、誤読の心配がなく瞬間の読取が可能です。
一般土木、建築現場、地形測量等に使われます。
オートレベルの詳細 こちらから
⇒https://www.rentalsurvey.jp/kou/kou08 - ● デジタルセオドライト(電子セオドライト)
角度を電子的に測定ができるため、レンズで覗いて目標に十字線を合わせるだけで、基準からの鉛直角と水平角が同時にデジタル表示されます。
角度を読み取りが速く、人による読み取り誤差が防げます。
また、レーザーポイントを照射できる機種もあり、ワンマンで墨だし作業が可能です。
地形測量や一般土木、建築現場での通り出し、カネ振り、水平出し、勾配設定などに使用されます。
デジタルセオドライト詳細 こちらから
⇒https://www.rentalsurvey.jp/kou/kou03 - ● レーザーセオドライト(レーザー 一体型)
デジタルセオドライトに半導体レーザダイオードを組み込み、照射される可視光レーザーにより方向の基準線作り出すことができます。
レーザー光は、望遠鏡を目標に焦点を合わせることにより、レーザービームのスポット径も最小になります。
トンネルの位置出しやシールドマシンの方向制御用として使用されます。
レーザーセオドライト詳細 こちらから
⇒https://www.rentalsurvey.jp/rez/rez04
セオドライト(トランシット)[FAQ]
Q:トランシットとセオドライトの違いは何ですか?
A:角度を測定する機器として、同じと考えて大丈夫です。
ヨーロッパでは、セオドライト(経緯儀)と称されていたが
アメリカで精度より使い易さを重視して作られた機器をトランシットと呼ばれるようになりました。
Q:レンズで真上を見ることはできますか?
A:はい、オプションL型のアイピースをレンズの覗き部に取付けることで可能です。
Q:レンズで見える距離はどのくらいですか?
A:ほとんどの機種が倍率30倍ですので、30m先の目標のポイントを1m先で見える時と
同じと考えていただき、目安としてください。
但し、角度精度による誤差が大きくなります。
Q:レーザーセオドライトのレーザービームの径はどのくらいですか?
A:機種により異なりますが、100m先で約φ4.5mm〜φ5.5mmぐらいになります。