今さら聞けない測量機のあれこれ レベル編
「こんな時には、どのような機種を使えばいいのかな?」「この機種で、本当に大丈夫かな?」の疑問解決と機種選定のヒントになります。
弊社では、「お客様のどういった機材を使えばいいの?」に迅速かつ的確にお応え致します。
レ べ ル
<何をする測量機 ?>
レンズを覗くと視準線が見えて、それを常に水平に保つような構造になっており、建築・土木分野で水平出しや高低差の測定など、幅広く水準測量に用いられます。
通常は、標尺(スタッフ)と一緒に使用します。
<レベルの種類と特徴は?>
- オートレベル(自動レベル)
本体内部の自動補正機能により、レベル本体が傾いても、自動補正範囲であれば視準線が水平に保たれます。
取扱いも簡単で迅速な作業ができるため、現在は、ほとんど自動レベルが使用されています。
オートレベルの詳細 こちらから
⇒https://www.rentalsurvey.jp/kou/kou01 - デジタルレベル(電子レベル)
バーコード標尺を使い、レベル本体の画像解析機能により標尺目盛を自動的に読み取ります。ボタン一つで精密な測定ができて、個人差による読定誤差がなく、熟練した観測者が必要ありません。
国土地理院の行う基本測量の水準測量にも使用されます。
デジタルレベルの詳細 こちらから
⇒https://www.rentalsurvey.jp/spe/spe05 - ティルテイングレベル
内蔵された高感度の棒状気泡管により機器の水平を出します。
望遠鏡を覗きながら整準の確認ができて、高精度水準測量に使われますが、熟練した観測者が必要です。
ティルテイングレベルの詳細 こちらから
⇒https://www.rentalsurvey.jp/kou/kou02
レベル [FAQ]
Q:レンズの倍率による標尺のメモリが見える距離はどれくらいですか?
A:倍率22倍の場合は、22m先の標尺を1m先で見た時と同じですので、目安にしてください。(視力の違いも影響します)
Q:最短合焦距離とは何ですか?
A:対象物へピント合わすことができる最短の距離です。
Q:デジタルレベルの精度とは、何を表すのですか?
A:1km往復標準偏差での精度となります。
例)0.3mmとは、1km区間の計測をした場合に0.3mmの機械誤差がでるということです。
レーザーレ べ ル
<何をする測量機 ?>
建築・土木・内装工事において、簡単に水平出しができる回転レーザー照射型レベルです。
赤外線レーザーによって全周の水平基準面がつくられ、レーザー光を検知できる受光器を使うことにより、一人で水平出しがスピーディに行えます。
勾配設定ができる機種や建設機械のコントロールを目的とした機器も増えてきています。
<レーザーレベルの種類と特徴は?>
- 水平回転レーザーレベル(レベルプレーナ)
機械内部の自動補正機構により、水平方向に常にレーザーが照射され、受光器により受光位置を把握することができ、簡単に水平出しができます。
生コン打ち・床面仕上げ・ブロックの積み出し・窓枠タイル張り・壁塗り・ペンキ塗りの横墨・側溝の床掘 等の現場で使用できます。
回転レーザーレベル 詳細
⇒https://www.rentalsurvey.jp/rez/rez01 - ローテーティングレーザー
水平回転レーザーレベルと勾配設定機能がプラスされています。
水平基準面から1方向(1軸)と2方向(2軸)の勾配設定ができる機種があります。
レーザーの受信距離は、直径700m〜1200mと広範囲に対応しているため、大規模造成・道路工事・クラウド整備・ビル建設のコンクリート打ち・農地整備まで幅広く使用できます。
また、建設機械に取り付けられたマシン用レーザーセンサーとの組み合わせで、均平作業を精度よく素早く行えます。
ローテーティングレーザー 詳細
⇒https://www.rentalsurvey.jp/rez/rez02
回転レーザーレベル [FAQ]
Q:水平回転レーザーの精度の15″とは、どういうことですか?
A:1″は、100m先で0・5mmの誤差が出ることです。
15″は、100先で約7.5mmの誤差があります。(30先で約2.5mm)
Q:ローテーティングレーザーは、屋外で、雨の日でも使えますか?
A:雨の中では使用できません。
Q:ローテーティングレーザーとマシンコントロール用センサーは、どのような組み合わせがありますか?
A:同メーカーの機種でしたら、問題ありませんが、機種選定時に営業担当へお問い合わせ下さい。
レーザー墨出器
<何をする測量機 ?>
レーザー墨出し器とは、数本のレーザー光を、壁面・天井・床面に照射して「水平」「鉛直」「通り芯」などの基準となる線を出すレーザー機器です。
最近では、建設現場だけではなく、製造現場やイベント会場など、「基準出しツール」として様々な現場で使用されています。
オートレーザーやラインレーザー、オートラインレーザー などとも呼ばれています。
<レーザー墨だし器の種類と特徴は?>
用途に応じて、大矩ライン、たち墨ライン、水平ライン、地墨ポイントの選択ができる機種があります。
最近では、すべてのラインを同時に照射できるフルラインレーザーの機種が多くなっております。
レーザー墨出器 詳細
⇒https://www.rentalsurvey.jp/res/res01
レーザー墨出器 [FAQ]
Q:レーザーラインの幅は、どのくらいですか?
A:機種と距離により異なります。
仕様の線幅をご確認ください。
Q:受光器はどのような時に使うのですか?
A:屋外などで、レーザー光が見えない時に使用します。
Q:機械を床に置けない場合は、使えませんか?
A:大丈夫です。オプションの三脚をお使いいただけます。